【11月11日 AFP】スポーツ仲裁裁判所(CAS)は10日、フィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ(Kamila Valieva、ロシア)のドーピング問題について、2024年1月に裁定を下すと発表した。

 ワリエワは優勝した2021年12月25日のロシア選手権(Rostelecom Russian Nationals 2021)で行われたドーピング検査で陽性反応を示していたことが、当時15歳で出場していた昨年の北京冬季五輪の期間中に発覚した。

 その後、ロシア反ドーピング機関(RUSADA)が本人に「過失なし」と判断して不問に付したことを受け、世界反ドーピング機関(WADA)と国際スケート連盟(ISU)が現在、CASに提訴している。

 この問題について、CASは「追加資料」が必要だとして9月に審理を延期していたが、このほど改めて聴聞会を開いて最終弁論を聞き、来年1月末までに裁定を下す予定だと明かした。

 WADAとISUは、ワリエワに対する4年間の出場停止処分と2021年末以降の全成績の取り消しを求めている。

 一方、ワリエワは検体から狭心症の治療に用いられるトリメタジジン(Trimetazidine)が検出されたことについて、祖父が服用している薬が誤って体内に入ったものだと説明している。(c)AFP