【11月9日 AFP】パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)の絵画作品「Femme a la Montre(時計を持つ女)」が8日、米ニューヨークで競売に掛けられ、1億3930万ドル(約210億円)で落札された。ピカソ作品としては、過去2番目の高額落札となった。

 競売大手サザビーズ(Sotheby's)によると、1932年に制作された作品は、ピカソの愛人でミューズでもあったマリーテレーズ・ワルテル(Marie-Therese Walter)を描いている。予想落札価格は1億2000万ドル(約181億円)だった。

 ワルテルは、ピカソに最も大きな影響を与えたミューズと考えられている。9日にクリスティーズ(Christie's)で開催されるオークションにも、ワルテルを描いた別のピカソ作品「Femme endormie(眠る女)」が出品される。予想落札価格は2500万~3500万ドル(約38億~53億円)。

 ピカソ作品のこれまでの最高落札額は、2015年にクリスティーズで落札された「アルジェの女たち バージョンO(The Women of Algiers〈Version O〉)」で、1億7940万ドル(約270億円)。アート作品としては当時、史上最高の値を付けた。(c)AFP/Nicolas REVISE