【11月9日 東方新報】国営の航空機メーカー中国商用飛機(COMAC)の戚学鋒(Qi Xuefeng)副総経理は新型機の進捗(しんちょく)状況を報告する会合で、C929型機は詳細設計段階に入ったと報告した。この発表は北京市で11月3日に開催された中国航空運輸協会(CATA)主催の「第一回CATA航空大会」で行われた。C929は中国初の大陸間ジェット旅客機で、座席数は250から350、航続距離は1万2000キロである。

 また10月23日、国産C919のチーフデザイナーである呉光輝(Wu Guanghui)氏が、C929の炭素排出量は旧型機と比較して60パーセント削減されると述べ、C929機は現在予備設計中であり、環境への影響を低減するための一連の措置を採用する予定であると付け加えた。

 戚氏はまた、C919型機が1000時間以上飛行するなど、中国製航空機の最新の改善状況についても説明した。

 また、COMAC製の小型ジェット機「ARJ21」は現在までに合計116機が納入され、960万人以上の旅客を乗せており、中国の地域航空市場を支える基幹機となっている、と戚氏は付け加えた。

 C929は元々CR929と呼ばれ、当初は中国とロシアの共同プロジェクトとして構想されたと伝えられている。中国の専門家によると、C929旅客機は現在、中国が独自に開発しており、ロシアはシステムと技術の提供者として参加していることを、今回の名称変更は反映しているという。(c)東方新報/AFPBB News