【11月8日 AFP】ラグビーオーストラリア代表ヘッドコーチ(HC)の辞任が決まっているエディー・ジョーンズ(Eddie Jones)氏(63)が、日本代表の指揮官就任に「もちろん興味がある」と述べたものの、まだオファーを受けていないと国内メディアに対して語った。

 W杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)での敗退後にワラビーズ(Wallabies、オーストラリア代表の愛称)の指揮官辞任を表明してから約1週間が経過する中、オーストラリア出身のジョーンズ氏は2012年から4年間率いた日本代表への復帰が強くうわさされている。

 ジョーンズ氏は7日、横浜で記者団に対し、「オファーはない。オファーがあったらもちろん興味がある」と述べ、日本ラグビー協会(JRFU)とは正式に協議を行っていないものの、アプローチは歓迎すると話した。

 ジョーンズ氏はJRFUの代表指揮官候補の筆頭と伝えられているが、そのリストの中には昨季クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(Kubota Spears Funabashi Tokyo Bay)をリーグワン制覇に導いたフラン・ルディケ(Frans Ludeke)HCも含まれている。

 日本代表のW杯プールステージ敗退後に退任したジェイミー・ジョセフ(Jamie Joseph)前HCの後任として、ルディケ氏は今月面談を受けることになっている。

 日本ラグビーは「私の情熱そのもの」と話したジョーンズ氏はまた、「日本はこのままでは(力が)落ちてしまう。今こそ大きく押し上げなければならない」とも述べた。

 ジョーンズ氏は今年1月のワラビーズ指揮官就任後、テストマッチ9試合でわずか2勝にとどまり、同国としては史上初となるW杯プールステージ敗退という最低の成績に終わった。

 オーストラリアのラグビーを改革する機会を拒否されたというジョーンズ氏は、日本代表にも大きな変化を起こす必要があるとし、「勇気を出さなければならないし、物事を別のやり方で進めなければならない。今やっていることをそのまま続けてはいけない」とコメントしている。(c)AFP