【11月6日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を事実上支配するイスラム組織ハマス(Hamas)に対し激しい攻撃を続けているイスラエル軍は5日、地上戦により、ガザを南北に分断したと発表した。

 軍のダニエル・ハガリ(Daniel Hagari)報道官は、イスラエル軍は「ガザ市を包囲した。現在、南ガザと北ガザが存在する」と語った。

 一方のハマスは、5日夜にイスラエル軍による「激しい爆撃」が北部の複数の病院に対して行われたと主張。その直前には、3度目となる通信の遮断があったとした。

 また、ハマスの保健当局は、マガジ難民キャンプ(Al-Maghazi refugee camp)が4日夜、イスラエルによる攻撃を受け、30人以上が死亡したとしている。この件についてイスラエル軍当局は、自軍が当時、付近で作戦を遂行していたかについて確認中と説明した。

 ハマスがイスラエル南部に奇襲を仕掛けてから5日で30日目となった。イスラエル当局によると、奇襲で1400人以上が死亡し、約240人が人質に取られた。死亡したのは主に民間人だとしている。

 一方、ガザの保健当局によると、これまでに9770人が死亡した。うち3分の2は女性と子どもだという。(c)AFP