【11月3日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で通算2度の年間優勝を誇るフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)は2日、現在の所属チームであるアストンマーティン(Aston Martin F1)を離れて来季からレッドブル(Red Bull)に加入するとの報道を否定した。

 今週末の第21戦サンパウロGP(Sao Paulo Grand Prix 2023)を控え取材に応じたアロンソは、セルヒオ・ペレス(Sergio Perez)に代わってレッドブルの王者マックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)のチームメートになるという臆測について、「それは話を面白くして(SNSの)フォロワーを増やそうとする連中による、いつものパドックのうわさにすぎない」と述べた。

 さらには「絶対にただでは済ませない」と怒りをにじませ、詳しい説明を求められると、チームの代表からこれ以上は踏み込まないよう指示されていると語った。

 一方、レッドブルのジュニアチームであるアルファタウリ(AlphaTauri)のダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)も、ペレスとの交代でシニアチームへ昇格するとの臆測を否定し、アルファタウリでの仕事と好調を維持していくことだけに集中すると話した。

 前週の第20戦メキシコシティGP(Mexico City Grand Prix 2023)で、リカルドは予選4番手で臨んだ決勝で今季チーム最高の7位入賞を果たし、アルファタウリもコンストラクターズ選手権で10位から8位に浮上した。

 リカルドは手首の骨折から復帰してから調子を上げていることで、シニアチーム昇格のうわさが広まっているが、レッドブルのクリスチャン・ホーナー(Christian Horner)代表は、メキシコシティGPでクラッシュしたペレスへの信頼を維持しており、同選手が自信を取り戻す手助けをしていきたいと語っている。

 一方、リカルドとは2016年から2018年までレッドブルで共に戦ったフェルスタッペンは、チームメートの交代については何も話していないとしつつ、ペレスとリカルドとの関係はどちらも以前から良好だと明かした。

「ダニエルとはチームメートだったときからずっと素晴らしい関係を築いているし、チェコ(Checo、ペレスの愛称)ともそうだ。だから、どっちが好ましいかなんて言うのは汚い」

「そういったことを決めるのは自分ではないし、自分のパフォーマンスに集中するだけだ」 (c)AFP