「レバノンに戦争必要ない」 仏国防相、対イスラエル参戦に警鐘
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【11月3日 AFP】フランスのセバスチャン・ルコルニュ(Sebastien Lecornu)国防相は2日、「レバノンに戦争は必要ない」と述べ、イスラエルとイスラム組織ハマス(Hamas)の衝突にレバノンが加わり、紛争が中東全域を巻き込む形でエスカレートすることに警鐘を鳴らした。
先月7日にハマスがイスラエルを奇襲して以降、レバノン南部のイスラエルとの国境では、ハマスと同盟するイスラム教シーア派(Shiite)組織ヒズボラ(Hezbollah)とイスラエル軍の戦闘が毎日のように繰り広げられている。
ルコルニュ氏は、国連レバノン暫定軍(UNIFIL)の一員としてイスラエルとの国境地帯に駐留するフランス部隊を視察し、「レバノンに戦争は必要ない。少なくともそれだけは言える」と述べ、レバノンが参戦した場合、「中東地域全体に紛争の規模拡大につながる大きな影響を及ぼす可能性がある」と警告した。
AFPの集計によれば、レバノン・イスラエル国境の戦闘でレバノン側は66人が死亡。うち48人はヒズボラの戦闘員だが、米ロイター通信(Reuters)の記者1人を含む民間人も7人犠牲となっている。
一方、イスラエル側の死者は、兵士8人と民間人1人の計9人となっている。(c)AFP