【10月31日 AFP】タイ政府は22日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム組織ハマス(Hamas)の人質になっているタイ人22人の解放に向けて協議するため、カタール、エジプトに外相を派遣すると発表した。

 イスラエル政府の最新情報によると、ハマスは230人以上を人質に取っている。タイ外務省はうち22人がタイ人だとしている。

 タイのセーター・タウィーシン(Srettha Thavisin)首相は30日、ラオス訪問を前に記者団に対し「われわれはどちらかというと戦争の被害者だ」「イスラエルには他国に比べてタイからの労働者が多くいたため、大きな影響を受けている」と語った。

 パーンプリー・パヒターヌコーン(Parnpree Bahiddha-Nukara)外相は31日にカタールの首相および外相と会談し、翌日にはエジプト外相と会談する。

 イスラエルとハマスの軍事衝突が始まった時点において、イスラエルで働いていたタイ人は、農業部門を中心に約3000人いた。タイ外務省によると、これまでに少なくとも32人のタイ人が殺害され、19人が負傷した。(c)AFP