【10月30日 AFP】国際刑事裁判所(ICC)のカリム・カーン(Karim Khan)主任検察官は29日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)への人道支援物資の搬入を妨げる行為は犯罪となり得ると警告した。

 カーン氏は、ガザへの物資の主な搬入口であるラファ(Rafah)検問所のエジプト側を訪れた後、カイロで記者会見し、「ジュネーブ条約で規定されている、支援物資の輸送を妨害する行為は、ICCが管轄権を有する罪となり得る」と語った。

 同氏は「人道支援物資を満載したトラックがラファで止められているのを見た」とした上で、「ガザ市民が基本的な食料と医薬品を受け取れるよう、イスラエルはこれ以上引き延ばすことなく、目に見える努力を示す必要がある」と強調した。

 カーン氏はまた、ヨルダン川西岸(West Bank)で、イスラエルの入植者によるパレスチナ住民への攻撃が増えていることも懸念していると述べた。(c)AFP