【10月30日 AFP】23F1第20戦メキシコシティGP(Mexico City Grand Prix 2023)は29日、決勝が行われ、レッドブル(Red Bull)の王者マックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が自身のシーズン最多勝記録を更新する今季16勝目を挙げ、通算51勝でアラン・プロスト(Alain Prost)と並んだ。

 3番手から出たフェルスタッペンはスタートでリードを奪うと、その後はハース(Haas F1 Team)のケビン・マグヌッセン(Kevin Magnussen)の大クラッシュで長時間の赤旗中断もあったが、6番手から2位に入ったメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)に13.875秒差をつけて圧勝した。

 フェルスタッペンはこれでメキシコシティGP通算5勝目で、今季18回目の表彰台はシーズン最多タイ記録となった。

 ポールポジションから出たフェラーリ(Ferrari)のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)は、レッドブルのセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)と最初のコーナーで接触する不運に見舞われ、3位となった。ルクレールがポールから勝利を逃すのは、これで11戦連続となった。

 コースアウトしたペレスは一度は戻ったが、結局そのままリタイア。母国メキシコのファンは大きな失望を味わう結果となり、ルクレールに対するブーイングも起こった。

 ルクレールのチームメートのカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)が4位。マクラーレン(McLaren)のランド・ノリス(Lando Norris)が17番手から見事な走りで5位でフィニッシュし、メルセデスのジョージ・ラッセル(George Russell)が6位となった。

 7位以下は、アルファタウリ(AlphaTauri)のダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)、マクラーレンのオスカー・ピアストリ(Oscar Piastri)、ウィリアムズ(Williams)のアレクサンダー・アルボン(Alexander Albon)、アルピーヌ(Alpine F1)のエステバン・オコン(Esteban Ocon)の順で続いた。

 アルファタウリの角田裕毅(Yuki Tsunoda)は12位だった。(c)AFP