【10月30日 AFP】ラグビーオーストラリア代表のエディー・ジョーンズ(Eddie Jones)ヘッドコーチ(HC)が、W杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)での惨敗を受けて就任から1年もたたずに辞任したと、同国の複数メディアが報じた。

 地元紙オーストラリアンは、ジョーンズHCが同国ラグビー協会(Rugby Australia)の幹部と退団で円満合意したと報じており、豪公共放送ABCや地元紙シドニー・モーニング・ヘラルドも辞任を伝えた。

 ラグビー協会はAFPの取材に対し、コメントはないと応じている。

 ジョーンズHCは今年1月の就任後、テストマッチ9試合でわずか2勝にとどまり、ワラビーズ(Wallabies、オーストラリア代表の愛称)としては史上初となるプール敗退という最低の成績に終わったことで、退任するのではないかという臆測が飛び交っている。

 ウェールズ代表と対戦するバーバリアンズ(Barbarians)の共同指揮官として英国にいるジョーンズHCはオーストラリアン紙に対し、「仕事のオファーは何もない」としつつ、「12月が来たら、別の代表チームを指導することを検討し始める。もう1サイクルだ」と述べた。

 ジョーンズHCはまた「妻が日本に住んでいるから別居中だ。もう少し一緒の時間を過ごしたい。結婚生活を続けたい。63歳になった今、離婚はしたくないから」とも語っている。

 ABCの取材にジョーンズ氏は、辞任は「そう遠くない」と応じており、書類にまもなくサインすることになっているという。(c)AFP