■「障害が残る可能性は極めて高い」

 救急科部長のムハンマド・サラメ氏は、「ここに運ばれた時は非常に深刻な状態で、すぐに人工呼吸器を付けた」とAFPに説明した。

「だが、母親が亡くなってから生まれるまで、脳に酸素が足りていなかったため、これまでのところ経過は思わしくない」「障害が残る可能性は極めて高い」と話した。

 アブシャマラさんは、小さな娘が入れられた保育器の前に立ち、医師に慰められながら涙に暮れていた。

 保育器の名札には「殉教者ダリーン・アブシャマラの子」と書かれていた。生まれた日は10月21日だ。この日はメッカちゃんの兄と姉の誕生日でもあり、その2人と母親の命日でもある。

 映像は23日撮影。(c)AFP/Mai YAGHI