【10月23日 AFP】23F1第19戦米国GP(United States Grand Prix 2023)は22日、決勝が行われ、レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が優勝。緊迫した戦略的なレース展開の中で、3年連続の優勝とキャリア通算50勝目を挙げた。

 フェルスタッペンは6番手スタートから順位を上げて先頭に立つと、復調したメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)に2秒225差をつけてフィニッシュした。

 表彰式では、多くがチームメートのセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)を応援していた観客から歓声ではなくブーイングを浴びたが、フェルスタッペンは聞こえていないか、気にしていない様子で、そのことに対するコメントもなかった。

 フェルスタッペンは「6番手から出て、レース全体でブレーキの問題にすごく苦しんだ。きのうと同じ感覚で走れなかった」と話し、「だから間違いなく、少し厳しいレースになった」とコメント。「見てのとおり最後はすごく接戦だったし、周回遅れのマシンもいた。タイヤがすり減っていたのも少し難しかった」と振り返った。

「50勝は信じられないし、ここで達成できたことが非常に誇らしい。今後ももっと多く勝つために頑張っていきたい」

 GP通算100レース目となったマクラーレン(McLaren)のランド・ノリス(Lando Norris)は、ポールポジションから出たフェラーリ(Ferrari)のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)を抜いてトップに立つなどレースを盛り上げ、3番手でフィニッシュ。これにフェラーリのカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)、ペレス、ルクレールが続いた。

 こちらも100戦目のメルセデスAMGのジョージ・ラッセル(George Russell)が7番手、アルピーヌ(Alpine F1)のピエール・ガスリー(Pierre Gasly)が8番手、ピットレーンからスタートしたアストンマーティン(Aston Martin F1)のランス・ストロール(Lance Stroll)が9番手に食い込んだ。

 アルファタウリ(AlphaTauri)の角田裕毅(Yuki Tsunoda)は10番手でフィニッシュを果たし、さらにファステストラップの1ポイントも獲得した。

 レース後の検査でハミルトンとルクレールのマシンのフロアプランクに過度の摩耗が見つかったため、車検不合格で両ドライバーは失格となっている。(c)AFP