【10月22日 AFP】世界最大級のテクノロジー会議「ウェブサミット(Web Summit)」の主催者パディ・コスグレーブ(Paddy Cosgrave)氏は21日、イスラエルとパレスチナのイスラム組織ハマス(Hamas)の紛争をめぐる発言への反発を受け、辞任すると発表した。

 コスグレーブ氏はAFPの取材に対し書面で「残念ながら、私の個人的な発言によりイベントに支障をきたした」「私の発言で傷ついたすべての人に改めて心からおわびする」と回答した。

 コスグレーブ氏は13日、「(イスラエルを支持する)多くの西側諸国の指導者や政府の発言と行動に衝撃を受けた」「たとえ同盟国が行ったものであろうと戦争犯罪は戦争犯罪であり、実態を非難すべきだ」とX(旧ツイッター)に投稿。

 これを受け、IT大手のグーグル(Google)やメタ(Meta)の他、主要出演者らがウェブサミットへの不参加を表明していた。

 ウェブサミットは2009年にアイルランドの首都ダブリンで立ち上げられ、2016年からはポルトガルの首都リスボンで開催されている。今年は11月13日~16日に開催し、スタートアップ企業約2300社が出展予定で、7万人以上の来場を見込んでいる。(c)AFP