【10月21日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)、ゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)のアンドレ・イグダーラ(Andre Iguodala)が20日、現役引退を表明し、4度のファイナル制覇を果たした20年近いNBAキャリアに幕を下ろした。

 39歳のイグダーラは、米スポーツ専門チャンネルESPNが運営するウェブサイト「Andscape」のインタビューで現役引退の決断を明かし、家族との時間を増やしたいと理由を説明。「時間が限られてきている中で、何も後回しにしたくなかった」と述べ、「今がふさわしいタイミングだ」とした。

 ウォリアーズで2015、17、18、22年に優勝を経験したイグダーラの引退発表を受け、チームを率いるスティーブ・カー(Steve Kerr)ヘッドコーチ(HC)は、「絶対的な勝者」だとたたえて引退を祝福した。

 イグダーラは04年のドラフトでフィラデルフィア・セブンティシクサーズ(Philadelphia 76ers)から全体9位指名を受けてNBA入りすると、12年にデンバー・ナゲッツ(Denver Nuggets)に移籍して1シーズンを過ごし、13年からウォリアーズに加入。ウォリアーズに6年在籍した後、20年にはマイアミ・ヒート(Miami Heat)に移ったが、21年からウォリアーズに復帰し、21-22シーズンに4度目のNBA制覇を果たした。

 キャリアで最も有名なのは、シリーズの流れを変える働きを見せた14-15シーズンのNBAファイナルでの活躍。レブロン・ジェームズ(LeBron James)を擁するクリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)に1勝2敗とリードされて迎えた第4戦で先発に抜てきされると、22得点で勝利に貢献し、ウォリアーズはそのまま4勝2敗で頂点に立った。最優秀選手(MVP)にも選ばれ、ファイナルの全試合で先発せずにMVPを受賞した史上初の選手となった。

 NBA通算ではレギュラーシーズン1231試合に出場し、1試合平均11.3得点、4.9リバウンド、4.2アシストを記録。12年ロンドン五輪では米代表として金メダルを獲得した。(c)AFP