【10月21日 AFP】米ハリウッドでは俳優らによるストライキが長期化し、エンターテインメント業界がストップしているが、影響はハロウィーンにも及びそうだ。

 全米映画俳優組合「SAG-AFTRA(サグ・アフトラ)」は今週、16万人の組合員に対し、現在ストを起こしている相手の製作スタジオに関連したキャラクターのコスプレをしないよう勧告した。

 対象には、米ワーナー・ブラザース(Warner Bros)配給の映画『バービー(Barbie)』やウォルト・ディズニー(Walt Disney)傘下のマーベル(Marvel)作品のスーパーヒーロー物、動画配信大手ネットフリックス(Netflix)の人気ドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界(Stranger Things)」などの全てのキャラクターが含まれる。

 同組合は、「SAG-AFTRAのストに適した方法でハロウィーンを楽しむためのヒント」と題した投稿で、「一般的なキャラクター(ゴーストやゾンビ、クモなど)」に扮(ふん)するよう提案。ストの交渉相手に含まれていないテレビアニメのキャラクターをモチーフにしたコスプレも認めている。

「われわれみんなで力を合わせ、ストライキを起こしている雇用主に対して、公正な契約なしにそちらのコンテンツを宣伝することはしないという明確なメッセージを送ろう!」と呼び掛けている。

 SAG-AFTRAは7月、報酬や人工知能(AI)の使用などの契約条件をめぐってストに突入。ストは間もなく100日目を迎えようとしているが、幹部同士による一連の協議は先週、決裂した。(c)AFP