【10月17日 AFP】米大リーグ(MLB)、フィラデルフィア・フィリーズ(Philadelphia Phillies)のブライス・ハーパー(Bryce Harper)は16日、2028年ロサンゼルス五輪の追加競技として野球が採用されたことを受け、金メダル獲得の夢を明かした。

 メジャーを代表するスターの一人で、現在はワールドシリーズ出場権を懸けた戦いに臨んでいるハーパーは、野球の五輪復帰について「本当にクール」だと語った。

 この日31歳になったハーパーは、妻から「誕生日おめでとう」のメッセージとともに、五輪復帰を知らされたと明かした。

 これまでにナ・リーグの最優秀選手(MVP)に2度選出されているハーパーは、年齢のせいで28年大会のプレーができなくなるのだけは避けたいとし、「その頃は自分が高齢になっているから、チームに入ることを望まれるかは分からないが、(五輪は)常に夢だ」と述べた。

「五輪出場は誰にとっても夢だと思う。その上、ここ(米国)でそれをやれるのだから」「本当にクールだし、楽しいことだと思う。実現するかどうかは分からないが、胸にUSAを掲げて、最高のレベルで代表になりたい」

 五輪での野球競技は1904年のセントルイス大会で初めて非公式に行われると、1912年のストックホルム大会で公開競技として採用されるなど、長い歴史がある。

 1992年のバルセロナ大会から正式採用されるも、2008年の北京五輪後に廃止。東京五輪では再び正式採用され、日本が金メダル、米国が銀メダルを獲得したが、来年のパリ五輪の実施競技からは漏れている。(c)AFP