【10月15日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム組織ハマス(Hamas)とイスラエルとの武力衝突をめぐり、中国の王毅(Wang Yi)外相は、ガザにおけるイスラエルの行動は「自衛の域を超えて」いるとし、「ガザ住民への集団懲罰をやめる」べきだとの考えを示した。

 サウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハーン(Faisal bin Farhan)外相との電話会談の際の発言で、15日に内容が公開された。

 中国外務省によると、王外相は、イスラエルは「国際社会と国連事務総長の呼び掛けに真摯(しんし)に耳を傾け、ガザ市民に対する集団懲罰をやめるべきだ」と述べた。今回の軍事衝突に関する中国の反応としては最も強い姿勢を示すものとなった。

 王氏は「全当事者は状況をエスカレートさせるような行動を控え、できる限り早急に交渉を再開すべきだ」とも語った。(c)AFP