【10月10日 AFP】コンゴ民主共和国東部で9日、ビルンガ国立公園(Virunga National Park)から脱走したゾウが武装集団に殺された。肉は住民たちが分け合って食べた。自然保護当局と現地住民が明らかにした。

 野生動物保護区として世界的に知られる広大な同園は、ルワンダとウガンダとの国境近くの紛争地域に位置する。

 9日にゾウ2頭が脱走。うち1頭が正体不明の武装集団に殺された。コンゴ自然保護研究所 (ICCN)によると、数週間前、若者らが利用され、同園を囲む電気柵を損傷させていた。

 これを受け、ICCNは公式捜査を要請した。

 現地住民によると、殺したゾウの肉は住民たちで分け合った。

 もう一頭の行方は分かっていない。

 コンゴは鉱物資源が豊富であるにもかかわらず、世界で最も貧しい国の一つとなっている。世界銀行(World Bank)によると、人口約1億人の3分の2が、国際貧困ラインの1日2.15ドル(約320円)未満で暮らしている。(c)AFP