【10月7日 AFP】カザフスタンは6日、メディアで使用される言語について、ロシア語よりカザフ語の割合を増やす方針を明らかにした。同国では、ウクライナ侵攻が始まって以来、ロシアの影響力に否定的な見方が強まっている。

 カザフスタンの国語はカザフ語だが、ロシア語も公用語として広く話されている。

 アイダ・バラエバ(Aida Balayeva)文化スポーツ相は首都アスタナで記者会見し、「メディアに関する法案では、テレビとラジオで使用されるカザフ語の割合を50%から70%に増やすと規定されている」と述べた。

 法案は審議中だが、議会はカシムジョマルト・トカエフ(Kassym-Jomart Tokayev)大統領に忠実とみられ、可決される可能性が高い。

 バラエバ氏は、30年前のソ連崩壊以来進めている政府のカザフ語推進計画に言及し、「この移行は2025年から、年5%のペースで実施する」と述べた。

 カザフは人口約2000万人で、約15%をロシア系が占める。ロシアとは経済・軍事両面で密接なつながりを持ち、7500キロにわたって国境を接する。

 だが、ロシアが2022年にウクライナに侵攻して以来、西側諸国や中国との関係強化を模索している。

 同じくロシア語を公用語とするキルギスも今年、同様の法案を可決した。(c)AFP