【10月4日 AFP】インド北東部アッサム(Assam)州で3日、児童婚の取り締まりが行われ、1000人以上が逮捕された。同州では2月にも取り締まりが行われ、児童婚を承認した親や当局者を含め4000人以上が逮捕された。

 ヒマンタ・ビスワ・サルマ(Himanta Biswa Sarma)州首相は、第2弾の取り締まりとして警察が未明に「特別作戦」を開始したと発表。X(旧ツイッター)で「逮捕者は現在1039人」で、「さらに増える見通しだ」と明らかにした。

 同氏は2026年までに州内の児童婚廃絶を公約に掲げている。

 インドでは18歳にならなければ結婚できないが、貧しい農村部を中心に大勢の子どもが18歳未満で結婚させられている。多くの親は経済的な安定を確保するために子どもを結婚させ、その結果、少女が夫に尽くして家事をするために学校を中退し、幼すぎる出産で健康を害するといった悲惨な事態を招いている。

 国連(UN)の統計によると、インドでは2億2000万人以上の女児が結婚させられているが、児童婚の件数は今世紀に入って急減している。

 インド最高裁は2017年、未成年の妻との性行為はレイプに当たるとする画期的な判決を下した。(c)AFP