【9月29日 AFP】フィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ(Kamila Valieva、ロシア)のドーピング問題をめぐり、スポーツ仲裁裁判所(CAS)は28日、「追加資料」が必要になったとして、審理を11月まで延期すると発表した。

 スイス・ローザンヌでは26日から、2022年北京冬季五輪の期間中に発覚したワリエワのドーピング違反に関する聴聞会が非公開で行われ、CASの仲裁人がロシア反ドーピング機関(RUSADA)や世界反ドーピング機関(WADA)、国際スケート連盟(ISU)、ワリエワ本人らから聞き取りを実施した。

 仲裁人はそれぞれから証拠を提示された後、追加資料の提出を要求し、11月9日と10日の2日間にわたって審理を追加した。その際の最終提出をもって、結論が出されることになっている。

 ワリエワは、優勝した2021年12月25日のロシア選手権(Rostelecom Russian Nationals 2021)で行われたドーピング検査で陽性反応を示した。RUSADAは同選手に「過失なし」と判断して不問に付したが、WADAとISUがこの判断を不服として、CASに提訴している。(c)AFP