【9月28日 AFP】タイ中部の都市で27日夜、警察による強制捜査が行われ、3億バーツ(約12億円)相当の違法薬物が押収された。一度の押収量としては同国史上最大規模となった。警察が28日、発表した。

 強制捜査が行われたのは、中部の都市ナコンパトム(Nakhon Pathom)にある建物で、男4人の身柄が拘束された。建物内部から大量の違法薬物が見つかった。

 国家警察庁によると、建物から見つかったのは、ヤーバー(錠剤型の覚せい剤)約1500万錠やヘロインの塊450個などを含む、総額約3億バーツ相当の違法薬物。トーサク・スカウィモン(Torsak Sukwimol)警察庁長官は「(一度に)押収された違法薬物としては過去最大規模だ」と述べた。

 国連薬物犯罪事務所(UNODC)によると、タイでは昨年、約5億4000万錠のヤーバーが押収された。2017年と比べて2倍以上の増加となった。

 警察は、薬物は北部国境から持ち込まれたもので、小規模密売業者に渡される前に今回拘束したグループによって一時的に保管されていたと説明。グループの監視は2年前から続けていたと述べた。(c)AFP