【9月26日 AFP】中米グアテマラの首都グアテマラ市で25日、豪雨により汚水が流れ込んでいる川が氾濫し、子ども1人を含む3人の遺体が発見された。当局が発表した。橋の下に建てられた貧困層の住む脆弱(ぜいじゃく)な住居が押し流された。

 国家災害対策調整委員会(CONRED)によると、25日早朝に市内のスラムの集落でナランホ川(Naranjo River)が氾濫。救助隊と捜索救助犬が3~5歳とみられる女児1人を含む3人の遺体を発見した。子ども9人を含む15人が今も行方不明になっている。

 ナランホ川には下水設備から生活排水が流れ込んでいるため、自治体は川岸に住むことを禁止していたが、貧困層がトタン板などで小屋をつくって住んでいた。

 CONREDの報道官は会見で、橋の下に建てられていた小屋6戸が押し流されたと明らかにした。

 AFP記者が確認したところ、24日に大雨が降った後、土砂や人の排せつ物などが含まれた汚水が集落に流れ込み、がれきが残されていた。

 日雇いの仕事をしている男性(42)は「家賃がとても高い」ため、他に行き場がない人が集まっていたと説明した。

 バイクでフードデリバリーの仕事をしている男性(36)は「危ないのは承知していたが、みんな、必要に迫られてここに住んでいる」と話した。(c)AFP