【9月26日 AFP】ロシア外務省は25日、アゼルバイジャンによる、隣国アルメニアとの係争地ナゴルノカラバフ(Nagorno-Karabakh)での軍事作戦に際しロシアの平和維持部隊が介入しなかったことにアルメニアが反発しているのを受け、ロシアとの関係を断とうとしていると非難した。

 アゼルバイジャンによる軍事作戦に対し、ナゴルノカラバフのアルメニア系武装勢力は武装を解除。これを受けてアルメニアのニコル・パシニャン(Nikol Pashinyan)首相は24日、ロシア主導の旧ソ連圏の集団安全保障条約機構(CSTO)は「役に立たない」などと批判した。

 ロシア外務省はこれに対し、「ロシアとの多面的かつ何世紀にもわたる関係を意図的に破壊しようとしたり、自らの国を西側の地政学ゲームの犠牲にしようとしたりするのは大きな過ちだ」と指摘。パシニャン氏の発言は「ロシアへの容認できない攻撃だ」と非難した。

 さらに、「ロシアは常に国家としてのアルメニアを尊重してきた」にもかかわらず、アルメニアは「ロシアとアゼルバイジャンに協力せず、西側につこうとしている」と指摘した。(c)AFP