【9月24日 AFP】米ニューヨークで23日、国際開発援助を呼び掛ける「グローバル・シチズン・フェスティバル(Global Citizen Festival)」が開催され、ローリン・ヒル(Lauryn Hill)やレッド・ホット・チリ・ペッパーズ(Red Hot Chili Peppers)、「BTS(防弾少年団)」のジョングク(Jungkook)らが出演した。激しい雨が降る中、会場となったセントラルパーク(Central Park)には数万人の観客が集まった。

 代表作「ミスエデュケーション(The Miseducation of Lauryn Hill)」の発表25周年を迎えたローリン・ヒルは、ヒット曲「ドゥー・ワップ(Doo Wop)」を披露。また「キリング・ミー・ソフトリー(Killing Me Softly)」や「レディ・オア・ノット(Ready Or Not)」などの楽曲では、フージーズ(The Fugees)のメンバー3人でステージに立った。

 メンバーのワイクリフ・ジョン(Wyclef Jean)が「アフリカの天然資源を管理するのはアフリカであるべき。ハイチの天然資源を管理するのはハイチであるべき。世界の飢餓を終わらせなければならない」と客席に向けて呼び掛けると、観客はライトを点灯させた携帯電話を振って応えた。音楽を通じて貧困や気候変動など世界的課題への協力を呼び掛けるイベントの趣旨と合致するメッセージだ。

 レッド・ホット・チリ・ペッパーズは、「キャント・ストップ(Can't Stop)」、「スカー・ティッシュ(Scar Tissue)」、「ダニー・カリフォルニア(Dani California)」、「スノー(Snow (Hey Oh))」、「カリフォルニケイション(Californication)」などの代表曲を演奏した。

 また「スティル・ウィズ・ユー(Still With You)」を披露して会場を沸かせたジョングクは、「あらゆる国のすべての人が、食べ物や教育などの基本的な権利を受けられるよう、みんなで影響を与えなくてはならない」と呼び掛けた。

 グローバル・シチズン・フェスティバルでは、各国政府に開発援助を促す手紙を出すといった行動を起こすことで無料チケットを入手できる仕組みとなっている。(c)AFP