【9月22日 AFP】ベネズエラのギャングが支配下に置き、プールやナイトクラブ、動物園まで備えて「リゾート化」していた刑務所から、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(Bitcoin)のマイニングマシンやロケット砲、大量の弾薬など、刑務所にあってはならない品の数々が押収された。

 ベネズエラ当局は20日、1万1000人以上の警察官と兵士、戦車や装甲車を投入し、ギャングが支配していた北部アラグア(Aragua)州にあるトコロン(Tocoron)刑務所を奪還した。

 同刑務所は、ベネズエラ内外で活動するギャング「トレンデアラグア(Tren de Aragua)」の本部として使用されていた。

 レミヒオ・セバジョス(Remigio Ceballos)内相によると、当局はコカイン、マリフアナ、高級バイクの他、狙撃銃、爆発物、ロケット砲、手投げ弾などの武器も押収した。

 翌21日に刑務所前で公開された押収品には、バケツに入った銃弾、機関銃の弾薬ベルト、ビットコインのマイニングマシンなどが含まれていた。

 セバジョス内相は、この作戦は1年以上前から計画されていたと説明。作戦中に兵士1人が死亡したと発表した。

 刑務所内には受刑者の妻やガールフレンドも同居していたが、全員追放された。(c)AFP/Esteban ROJAS / Margioni BERMÚDEZ