【9月20日 AFP】フランスの首都パリにあるルーブル美術館(Louvre Museum)で20日、国内で最も有名な絵画の一つ、巨匠ウジェーヌ・ドラクロワ(Eugene Delacroix)が革命を描いた「民衆を導く自由の女神(Liberty Leading the People)」が、修復のため壁から取り外された。修復が完了するのは、来春になる見通し。

「民衆を導く自由の女神」は縦2.6メートル、横3.25メートルで、1830年に制作された。

 絵画部門の責任者によると、長期にわたって作品のX線分析を行い、準備を進めていた。2019年から始まった、19世紀の大型作品の修復プロジェクトの一環だという。

 ルーブル美術館は2015年以降、ドラクロワの「アルジェの女たち(Women of Algiers)」や「キオス島の虐殺(The Massacre at Chios)」のほか、レオナルド・ダビンチ(Leonardo da Vinci)の「ミラノの貴婦人の肖像(La Belle Ferronniere)」など、約200点の修復を実施している。

 世界最大の美術館である同館は、約6400点の絵画を所蔵している。(c)AFP