【9月20日 AFP】ロシアは20日、アゼルバイジャンが隣国アルメニアとの係争地ナゴルノカラバフ(Nagorno-Karabakh)で「対テロ作戦」を開始したことを受け、軍事行動の即時停止を呼び掛けた。

 ロシアは、ナゴルノカラバフに駐留する同国の平和維持部隊が民間人を避難させるとともに、医療支援を供給していると述べた。

 また、ロシア外務省は声明で、「ナゴルノカラバフでの軍事衝突の激化について紛争当事国に対し、流血の事態と軍事行動を即時停止し、民間の死傷者を出さないよう求める」と述べた。

 アゼルバイジャンは19日、ナゴルノカラバフで「対テロ作戦」を開始したと発表し、作戦は「終わりまで続く」と警告した。

 旧ソ連構成国のアルメニア、アゼルバイジャン両国は、アゼルバイジャン内の係争地で、アルメニア系住民が多数を占めるナゴルノカラバフ(Nagorno-Karabakh)をめぐり、1990年代と2020年に2度にわたって軍事衝突した。

 20年の6週間にわたる紛争では、アゼルバイジャンが前の紛争で失ったアルメニア支配地域の大半を奪還した。両国はロシアの仲介で停戦に合意。ロシアが停戦監視のため平和維持部隊約2000人を展開した。(c)AFP