【9月19日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)、サンアントニオ・スパーズ(San Antonio Spurs)の大型新人ビクター・ウェンバンヤマ(Victor Wembanyama)は18日、初めてのシーズンに備える中で、チームのプレーオフ進出に貢献できることを目標に掲げた。

 世代を代表する逸材として6月のNBAドラフトでスパーズから全体1位指名を受けたウェンバンヤマは、即座にチームにインパクトをもたらす活躍を夢見ていると明かした。また、シーズン1年目の目標を聞かれると、「プレーオフの出場権を得ること」だと語った。

 スパーズは2018-19シーズンのプレーオフ1回戦でデンバー・ナゲッツ(Denver Nuggets)に敗れたのを最後に、ポストシーズンからは遠ざかっている。しかし、ウェンバンヤマの加入で、ファンの間では期待値が急上昇。この才能あふれる19歳が、チーム状況を一変させると大いに期待されている。

 フランス出身のウェンバンヤマはこの日、仏テレビ局カナル・プリュス(Canal Plus)のドキュメンタリー番組の試写会でオンライン会見に臨み、NBA加入をめぐる周囲の熱狂にも何の重圧も感じていないと明かし、「特にプレッシャーは感じていない。それらはバスケットボール選手としての人生の一部だ」と語った。

「これほど高い目標を掲げていれば、多くの注目や質問を浴びたり、人々から干渉されたりするのは当然のことだ」

 ウェンバンヤマは、スパーズが再びプレーオフに進出できるようにすることを望んでいる一方で、長期的な夢であるNBAファイナル制覇には忍耐が必要であることも覚悟しており、「未来のことに関しては、何が待ちうけているか分からないと構えておくことが一番だ」とし、「(優勝)リングを勝ち取ることはとても難しい。だけど、自分は我慢強いし、いつかはかなえられると思っている」と語った。

 スパーズの23-24シーズン開幕戦は10月25日に行われるダラス・マーベリックス(Dallas Mavericks)とのホームゲームで、ウェンバンヤマはこの試合でNBAデビューを果たすと見られる。(c)AFP