【9月14日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)は13日、スター選手の休養に関するより厳しい規則とより重い罰則を理事会が承認したと発表した。

 NBAは、直近3年間でオールスターゲームに出場した選手やオールNBAチームに選出された選手、オールスターゲーム後はそのオールスターに選出された選手を、スター選手として定義している。

 ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)のレブロン・ジェームズ(LeBron James)やロサンゼルス・クリッパーズ(Los Angeles Clippers)のカワイ・レナード(Kawhi Leonard)は、昨シーズン所属チームによって戦略的休養を取った選手となっている。

 全国放送される試合などでスター選手の休養を制限することは、スター選手の出場が期待される試合がその欠場によって価値を落とさないようになるため、新たな放映権契約の交渉に向けて準備をしているNBAの放送パートナーにとっては後押しになる。

 米スポーツ専門チャンネルESPNとウェブサイトのジ・アスレチック(The Athletic)によると、選手参加ポリシー投票の結果、リーグ事務局の監視及び違反への処罰権限が強化され、最初の違反には10万ドル(約1470万円)、2回目の違反には25万ドル(約3700万円)、さらに1回増えるごとに100万ドル(約1億4700万円)の罰金が科される。

 競技委員会が推奨した新規則では、各チームはスター選手を休ませたり、試合の整合性に影響を与えるような形で出場機会を減らしたりすることはできない。

 チームには、スター選手が1人しか出場できないことがないようにロスターを管理する責任が課されており、全国放送の試合や、11月に新たに始まるインシーズン・トーナメントでも、スター選手が出場できるようにしなければならない。

 リーグ側は、個人的な理由やけがによる欠場、あるいは選手の年齢、キャリアにおけるプレー負荷、重傷歴に基づいて事前承認された欠場については、出場規定の例外があるとしている。(c)AFP