【9月13日 AFP】国家分裂状態のリビア東部デルナ(Derna)市で発生した洪水で、国際的に承認されている国民統一政府(GNA)の救急当局は12日、死者が少なくとも2300人に達したと発表した。5000人以上が行方不明となっており、7000人以上が負傷したという。

 一方、東部に拠点を置く代表議会は、死者はGNA発表よりも「数千人」多く、1万人を超える恐れがあると述べた。

 国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)のターミル・ラマダン(Tamer Ramadan)氏は、1万人が行方不明になっているとして、「死者数は膨大で、数千人に上る恐れがある」と述べた。

 地中海に面し、約10万人の人口を抱えるデルナ市では、川岸の高層建築物が倒壊したり、家や車が濁流にのまれたりするなど大きな被害が出た。(c)AFP