【9月13日 AFP】ドイツ連邦統計局(Destatis)が12日に公表した統計によると、今年1~7月のインドからの石油製品輸入額は4億5100万ユーロ(約711億円)と、前年同期の3700万ユーロ(約58億円)から急増した。率では1100%超の大幅増となる。大半はロシア産原油由来とみられる。

 統計局は、インドから輸入された精製品のうち「大部分はディーゼル油やヒーティングオイルの生産に使われるガスオイル」だとしている。

 国連(UN)のデータベース「UNコムトレード」によると、ロシアが昨年2月にウクライナ侵攻を開始して以降、インドはロシア産原油を活発に買い付けている。

 欧州連合(EU)諸国など西側は侵攻を受けて海上輸送経由でのロシア産原油を対象に禁輸措置を導入。また、先進7か国(G7)やEUなどはロシア産原油の取引価格に1バレル=60ドル(約8800円)の上限を設定することで合意している。

 インドはロシアから割安価格で原油を購入し、精製して生産された石油製品を欧州諸国に輸出している。(c)AFP