【5月16日 AFP】国際エネルギー機関(IEA)は16日に発表した月報で、ロシアの4月の石油輸出量がウクライナ侵攻開始以降、最多水準に達したと発表した。西側諸国の制裁にもかかわらず、輸出された原油の日量は5万バレル増の830万バレルとなった。

 4月のロシアの石油輸出収入は、前月比17億ドル(約2300億円)増の150億ドル(約2兆円)だった。ただし前年同月比では27%下回っている。

 IEAによると、ロシアの4月の原油生産量は日量960万バレルと「ほぼ安定」している。輸出される原油の80%は中国とインド向けだという。

 ロシアは今年に入り大幅な減産を示唆していたが、逆にIEAは「減収を補うために輸出量を増やしている可能性がある」と指摘した。(c)AFP