【2月2日 AFP】ウクライナ最高会議(議会)のオレクサンドル・メレシュコ(Oleksandr Merezhko)議員(外交委員会委員長)は1日、米国に対し、中国とインドがロシア産エネルギーの購入を継続するなら両国に制裁を科すよう訴えた。

 米国訪問中のメレシュコ氏は、首都ワシントンで開かれた国務省記者会の会見で、中国によるロシア産石油購入に対する姿勢を厳しくすれば、中国はロシア支援を強化する可能性があるとの反対意見がウクライナ国内にはあると指摘。しかし、そうした議論は問題ではないとし、「中国が恐れているのはウクライナではなく、米国の制裁だ」と語った。

 その上で「米国は中国のロシア支援を阻止することが可能であり、そうすべきだ。対中追加制裁を導入し、ロシア産石油・ガスの購入を通じてロシアの経済と軍事機構を資金面で支えるのを阻止することを望む」と述べた。

 インドについても、「世界最大の民主主義国」として、「自由世界陣営と権威主義体制との対立」の中で経済的利益を追求するのを容認すべきではないと強調。同国のロシア産エネルギー輸入企業への制裁を支持する考えを示した。(c)AFP