【9月16日 CGTN Japanese】中国南部の深セン市(Shenzhen)税関はこのほど、福田区通関所で、動物20匹を身に隠して入境しようとした女の密輸行為を見破りました。

 この女は衣服をきつく締め、歩く姿が不審だったために、詳しい検査を要求されました。検査の結果、ズボンのポケット、ウェスト、胸元にくくりつけられた動物が発見されました。発見された動物はキングヘビ9匹、シシバナヘビ6匹、ペルビアンジャイアントオオムカデ4匹、トカゲ1匹でした。動物はいずれも海外の希少な種類で、関係部門に引き渡されました。

 この女は広東省(Guangdong)仏山市(Foshan)出身で、香港でペットショップを経営して希少動物を売買しています。女は今回、香港から出発し、深セン経由で仏山に戻る予定でした。体にくくりつけた動物は香港で購入し、仏山市で販売あるいは飼育するつもりでした。密輸しようとした動物は希少種で、鑑賞用と薬用の価値が高く、危険性も高いものです。キングヘビは猛毒を持ち非常に獰猛で、キングコブラを捕食することもあります。ペルビアンジャイアントオオムカデは体長が30センチになる場合もある大型節足動物で、猛毒を持ち、ネズミ、カエルなどを捕まえるほか、人間を攻撃することすらあります。これらの動物は中国国内市場では購入が困難で高価です。女性は、これまで数回にわたって密輸し、多額を稼いだと供述しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News