【9月11日 CGTN Japanese】2017年12月、米ペンシルバニア州のフィラデルフィア博物館に展示されていた中国の兵馬俑を破損させ、左手の親指を盗んだとして、米デラウェア州在住のマイケル・ロハナ容疑者(当時24歳)が逮捕された事件がありました。盗まれた親指は後に見つかったものの、この事件は当時大きな関心を呼び、非難を浴びました。事件から6年が経ち、先日、ロハナ容疑者に判決が言い渡されたということです。

 フィラデルフィア連邦裁判所は6日、ロハナ容疑者に執行猶予5年と5000ドルの罰金、および100時間の社会奉仕活動を言い渡しました。ロハナ容疑者は裁判の中で、自分の家族と中国政府に謝罪し、「この件を経て、文化財は尊重されるべきであり、破損されるべきではないことを理解した」と述べました。検察官は同日、「ロハナ容疑者の行為は国際的な文化交流に『恒久的な損害』をもたらした」と強調しました。

 中国陝西省文物交流センターと米フィラデルフィアのフランクリン研究所科学博物館が協催した「兵馬俑:秦始皇帝の永遠の守衛」展が2017年9月から2018年3月まで、米国で開催されました。ロハナ容疑者は2017年12月21日、博物館で行われたパーティに参加し、兵馬俑展の会場に忍び込み、左手の親指を破損させて盗んだうえ、その写真をSNSに投稿しました。博物館の通報を受け、米連邦捜査局(FBI)がロハナ容疑者を逮捕し、盗まれた親指を回収しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News