【9月11日 AFP】エクアドル環境省は9日、ガラパゴス諸島(Galapagos Islands)で絶滅した鳥類・カメ類など12の固有種について、政府負担と寄付金で340万ドル(約5億円)を投じる再導入計画を発表した。ガラパゴス諸島は、英国の著名な生物学者チャールズ・ダーウィン(Charles Darwin)が進化論を提唱したことで知られる。

 計画は来年1月に開始予定。フロレアナ島(Floreana Island)に再導入されるのは、ハシブトダーウィンフィンチ、ベニタイランチョウ、イワカモメ(ヨウガンカモメ)、メンフクロウ、ガラパゴスノスリ、ゾウガメ種など。島に侵入したネズミ類やネコの駆除も目指すという。

 9日には、生物多様性に関する研究所も島内に開設された。同施設では、侵略的外来種の研究や生息種の健康観察が行われる。

 政府は今年5月、対外債務16億ドル(約2300億円)の免除を受ける代わりに、巨額の返済資金をガラパゴス諸島の環境保護に投入する取引の成立を発表した。この種の取引としては過去最大となる。(c)AFP