【9月10日 AFP】ウクライナのドミトロ・クレバ(Dmytro Kuleba)外相は9日、同国訪問中の林芳正(Yoshimasa Hayashi)外相とキーウで共同記者会見に臨み、日本に対し、ロシアの侵攻を受ける自国へのこれまでの人道支援や、戦禍からの復興に向けた支援に前向きな姿勢を示していることに謝意を示した。

 クレバ氏は、「ウクライナ国民は人道支援を受けたことを覚えており、決して忘れないであろうということを、林氏そして日本の皆さんに知っていただきたい」と語った。

 また、日本は「戦後のウクライナ復興に参画する準備をしている」とし、「他国も追随してほしい」と述べた。

 クレバ氏は、ウクライナはこれまでに日本から人道支援などで総額76億ドル(約1兆1200億円)を受け取ったとした。

 林氏はこの日、デニス・シュミハリ(Denys Shmygal)首相やウォロディーミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領とも会談。両国は安全保障に関する2国間協定の交渉開始で合意した。

 林氏は会談に先立ち、多数の民間人が殺害されたキーウ近郊のブチャ(Bucha)を訪れた。(c)AFP