【9月1日 AFP】米国のラーム・エマニュエル(Rahm Emanuel)駐日大使は8月31日、福島県を訪問した。地元産の魚を食べ、東京電力(TEPCO)福島第1原子力発電所が放出を開始した処理水は、中国の原発から排出されている水よりも安全だと述べた。

 処理水の海洋放出を受け、中国は日本産水産物の輸入を全面的に禁止した。

 エマニュエル氏は同日、東日本大震災と原発事故で甚大な被害を受けた相馬市を訪れ、「この地域からの水は、中国の4原発が処理せずに海に排出している水よりも安全だ」と話した。

 市内の飲食店でヒラメやマグロなどの刺身を食べた同氏は、その後店舗で地元産のモモを購入した。

 エマニュエル氏は、中国が日本に対し「経済的威圧」や「嫌がらせ」、「偽情報の流布」に当たる行為に及んでいると非難。「これは全て政治であり、情報とは何ら関係がない。中国がこれまでに行ったことは、情報を与えたり、啓発したり、人々のより良い判断を促したりするものでは一切ない」と指摘した。(c)AFP