【8月30日 AFP】欧州連合(EU)欧州委員会(European Commission)は29日、ギリシャで発生した山火事が「EU史上最大規模」となったと明らかにした。

 ギリシャ北東部の山火事は自然環境に壊滅的被害をもたらしたほか、少なくとも20人が死亡した。消防隊は11日間にわたり消火活動を続けている。

 EUは航空消防隊の約半数を動員している。欧州委員会の報道官は、北部アレクサンドルポリス(Alexandroupoli)に航空機11機、ヘリコプター1機、消防士407人を派遣したと述べた。

 EUの市民保護総局によると、今回の山火事で810平方キロ以上が焼失した。同局は「欧州森林火災情報システム(EFFIS)による観測が開始した2000年以降、EU域内としては最大規模となった」としている。

 19日に発生した山火事では、これまでに20人の死亡が確認された。うち子ども2人を含む18人は、隣国トルコからの入国地点となっている地域で発見され、不法移民とみられている。(c)AFP