【8月28日 AFP】第19回世界陸上ブダペスト大会(World Athletics Championships Budapest 2023)は27日、各種目決勝が行われ、男子5000メートルではノルウェーのヤコブ・インゲブリクトセン(Jakob Ingebrigtsen)が連覇を飾った。

 1500メートルで銀メダルに終わっていたインゲブリクトセンは、完璧なタイミングのスパートでスペインのモハメド・カティル(Mohamed Katir)を最後の直線でかわした。インゲブリクトセンは13分11秒30を記録し、カティルが13分11秒44で銀メダル、ケニアのジェイコブ・クロップ(Jacob Krop)が13分12秒28で銅メダルを獲得した。

 女子800メートルではケニアのメアリー・モラー(Mary Moraa)が優勝を飾り、アシング・ムー(Athing Mu、米国)の連続国際タイトルに終止符を打った。

 モラーは自己ベストの1分56秒03をたたき出すと、1分56秒34を記録した英国のキーリー・ホジキンソン(Keely Hodgkinson)を2位に抑え、跳び上がって喜んだ。東京五輪と昨年の世界陸上を制していたムーは、1分56秒61で銅メダルに終わった。

 男子やり投げでは東京五輪の金メダリスト、ニーラジ・チョプラ(Neeraj Chopra、インド)が金メダルを獲得した。

 昨年大会は銀メダルに終わっていたチョプラだったが、2投目で記録した88メートル17で優勝を決めた。パキスタンのアルシャド・ナディーム(Arshad Nadeem)が87メートル82で銀メダル、チェコのヤクブ・バドレイヒ(Jakub Vadlejch)が86メートル67で銅メダルを獲得した。

 また女子3000メートル障害では、ケニア生まれでバーレーン国籍のウィンフレドムチレ・ヤビ(Winfred Mutile Yavi)が、ケニア勢の2人を抑え込んで金メダルを獲得した。ベアトリス・チェプコエチ(Beatrice Chepkoech)が銀メダル、フェイス・チェロティッチ(Faith Cherotich)が銅メダルとなった。(c)AFP