【8月28日 AFP】第19回世界陸上ブダペスト大会(World Athletics Championships Budapest 2023)は27日、女子走り高跳び決勝が行われ、ウクライナのヤロスラワ・マフチク(Yaroslava Mahuchikh)が優勝を飾り、戦禍に苦しむ母国に今大会初の金メダルをもたらした。

 ロシア軍の砲撃を受けて故郷のウクライナ東部ドニプロ(Dnipro)から避難しているマフチクは、2メートル01を記録した。

 マフチクは「母国のためにこの金メダルを獲得できて誇りに思う」とし、「祖国とウクライナの平和と独立のために戦っている国民のためにも、この金メダルを手にする必要があった。彼らのおかげで、私たちは国際舞台で競技に臨み、旗を掲げるという特別な可能性を手にできた」と述べた。

 2位には1メートル99で前回女王エレノア・パターソン(Eleanor Patterson)、3位には同記録ながら試技回数差でニコラ・オリスラガース(Nicola Olyslagers)と、オーストラリア勢が続いた。

 ウクライナ勢は今大会、女子三段跳びでもマリナ・ベフロマンチュク(Maryna Bekh-Romanchuk)が銀メダルを獲得している。(c)AFP