【8月23日 AFP】ギリシャ各地で山火事が相次いでいる。北部の村では22日、山火事で亡くなったとされる不法移民とみられる18人の死体が発見された。別の2か所でもそれぞれ1人の死体が見つかっており、山火事による死者は全国で20人に達した。

 また、首都アテネ郊外の人口2万5000人超のアノリオシア(Ano Liosia)には同日、避難命令が出された。

 消防署によると、気温が41度に達する中、強風にあおられ、過去24時間で60か所以上で山火事が発生している。欧州連合(EU)の市民保護制度に基づき、6か国から応援部隊が派遣されるという。

 消防署は国営テレビERTに「前例のない状況だ。異常気象だ」とし、22日には短時間のうちに「広範囲に延焼した」と述べた。

 アテネ国立観測所(National Observatory of Athens)の報告によると、19~21日の3日間で4万ヘクタール以上が焼けた。

 トルコ国境近くの北部アレクサンドルポリス(Alexandroupolis)では22日、山火事で亡くなった不法移民とみられる18人の遺体が見つかった。警察によると、うち2人は子どもだった。地元住民の行方不明者は報告されていない。(c)AFP