【8月18日 AFP】山火事で甚大な被害を受けた米ハワイ州マウイ(Maui)郡の緊急事態管理局のハーマン・アンダヤ(Herman Andaya)局長が17日、辞任した。古都ラハイナ(Lahaina)に火の手が迫っていたにもかかわらず、警報サイレンを鳴らさなかったとして厳しい批判を浴びていた。

 マウイ郡は同日、アンダヤ氏が健康問題を理由に辞表を提出し、リチャード・ビッセン(Richard Bissen)郡長が直ちに受理したと発表した。

 アンダヤ氏は前日の記者会見で、島中に張り巡らされた警報サイレンを鳴らさなかったことについて、「主に津波用で、サイレンを鳴らせば高所に向かうよう市民は訓練されていた」と正当化していた。

 被災者からは、サイレンを鳴らさなかった決定を含め火災前後の同氏の対応が死者を増やしたとして、怒りの声が上がっている。

 ビッセン郡長は「現在直面している危機の大きさを考えると重要な役職であり、後任をなるべく早く任命したい」と述べた。(c)AFP