【8月17日 AFP】オーストラリアの現地メディアは17日、当局がシドニー南郊で行った家宅捜索で「放射性物質」が見つかったと報じた。

 捜索が行われた、アーンクリフ(Arncliffe)にあるれんが造りの民家の前には、毒物や放射性物質、感染性廃棄物などの存在を示唆する「汚染エリア・立入禁止・危険区域」と書かれた黄色いテープが張られている。

 民放チャンネル10(Channel 10)は、この民家から水銀およびウランの同位体が見つかったと報道。豪デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)も、当局が放射性同位体を発見したと伝えている。

 領域警護軍(ABF)は、民家の内部または周辺に放射性物質があったという報道の真偽については触れず、「きょう、ニューサウスウェールズ(New South Wales)州アーンクリフで、救急当局の協力を受け作戦を実施した」との声明を出した。

 これによると、「あらゆる適切な安全対策」が講じられており、「現場周辺にいた人々には、救急当局の全ての指示に従うよう要請した」という。

 豪放射線防護・原子力安全庁(ARPANSA)も、放射性物質の有無について明言を避けている。報道官は、「問題の状況の管理と解決に向け、州および連邦当局への支援を続けていく」と述べた。(c)AFP