【8月16日 AFP】仏パリのエッフェル塔(Eiffel Tower)で、米国人観光客2人が警備の目をかいくぐって一晩を過ごし、熟睡しているところを発見された。運営会社SETEが15日、明らかにした。

 SETEによれば、午前9時の営業開始前の「早朝」に巡回中の警備員が2人を起こしたという。

 警察筋によれば、2人は13日午後10時40分ごろに入場券を購入。最上階から階段で下りる途中で、立ち入り禁止の規制を突破した。

 SETEは2人について、酩酊(めいてい)状態で2階と3階の間にある通常は非公開のエリアに入り込み、屋根のない場所で一晩を過ごしたと説明し、「明らかな脅威はもたらさなかった」との見方を示している。

 パリ検察は、「酔っ払って動けなくなったようだ」とAFPに説明した。

 警察筋によると、危険な高所で救助活動を行う専門チームを含む消防士が派遣された。その後、2人はパリ7区の警察署に連行され、事情聴取を受けた。SETEは刑事告訴する意向を示している。

 2人の発見を受け、エッフェル塔は14日朝、約1時間遅れで営業を開始した。(c)AFP