【7月26日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長が25日、現在建設中の2024年パリ五輪の選手村を視察し、参加が見込まれる1万500人の選手も「非常に満足するだろう」と話した。

 パリ五輪開幕まで26日であと一年となる中、パリ北部サンドニ(Saint-Denis)地区にある選手村の建設現場を15分視察したバッハ会長は「極めてよく計画された」「とてもコンパクト」な選手村になると宣言。「みんな非常に満足するだろう。ベッドを試す機会もあったが、このベッドなら間違いなくよく眠れるはずだ」と話した。

 今回の選手村の寝室はエアコンがない設計だが、大会組織委は自然に涼しくなると約束している。バッハ会長は「外よりも6度低い温度にするために、組織委は大変な努力をし、さまざまな対策を取っている」と話した。

 会長はその後、セーヌ(Seine)川も船で下り、前例のない開会式の一端を味わった。パリ五輪の開会式は、これまでのようなスタジアム開催ではなく、各国代表を乗せた100隻以上の船がエッフェル塔(Eiffel Tower)近くを航行する予定となっている。

 バッハ会長は、新たにお披露目された聖火リレーのトーチも手にした。トーチはリサイクルした鉄を使用し、洗練されたデザインになっている。(c)AFP