【8月9日 CNS】「ハオリー(好利)レストランは雰囲気も良く、ドアを開けると羊肉の匂いがする」。ドイツ・ベルリンにあるこのレストランの常連客であるモリッツ・ローマン(Moritz Lohmann)さんのお気に入りは、マトンバーベキューだ。

 ローマンさんは中華料理に興味を持ち、2014年と2017年に中国各地を列車で旅し、さまざまな料理を探求してきた。

 レストランのオーナーである李進(Li Jin)氏は、「内モンゴル自治区(Inner Mongolia Autonomous Region)や中国の他の地域では羊肉のシューマイがとても人気があり、多くの市民は朝食をレストランで食べることが多い」と紹介する。

 おいしい羊肉シューマイを作るには、皮、具、そして蒸し方にこだわる必要があるという。蒸し時間が長いと、皮がおいしくなくなり、肉が固くなり、新鮮な香りが失われてしまう。

 故郷の味を愛している李進さんは、本場の味をドイツの人々に知ってもらいたいと考えている。口コミやSNSでの評判を見たドイツ人がこのレストランを訪れ、常連客は少しずつ増えている。

 ローマンさんも十数人の友人に「ハオリー・レストラン」を勧めている。ファンは少しずつ増えているが、ローマンさんは「外国の中華料理は、しばしば現地の嗜好(しこう)に合わせて変更されている。だが、それでは本当の味はなくなってしまう」と懸念する。

 こうした懸念に対し李進氏は、「最近では多くの西洋人が本格的な中華料理を食べるようになっている。これからも本場の中華料理を提供していきたい」と約束する。(c)CNS/JCM/AFPBB News