【8月5日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)の健康保険制度を悪用し、500万ドル(約7億1300万円)を超える規模の詐欺を首謀した罪などに問われていた元選手のテレンス・ウィリアムズ(Terrence Williams)被告(36)が、禁錮10年の判決を言い渡された。米ニューヨークの検察当局が発表した。

 現役時代にニュージャージー・ネッツ(New Jersey Nets、現ブルックリン・ネッツ<Brooklyn Nets>)やヒューストン・ロケッツ(Houston Rockets)でプレーしたウィリアムズ被告は、2021年10月に他17人の元選手と共に起訴されていた。

 検察によれば、ウィリアムズ被告は2017〜21年にかけて他の被告と共謀し、実際には発生していなかった医療費や歯科医療費に関する不正請求を行い、少なくとも30万ドル(約4300万円)のリベートを受け取った。昨年8月には、保険と通信詐欺の罪1件と個人情報の加重窃盗の罪1件を認め、不正に得た250万ドル(約3億5600万円)を返還することで合意した。

 この事件では、ボストン・セルティックス(Boston Celtics)の一員として2008年のNBAファイナル制覇を経験しているグレン・デイビス(Glen Davis)被告や、通算6度のオールディフェンシブチーム選出を誇るトニー・アレン(Tony Allen)被告も起訴されている。(c)AFP